2012年11月24日土曜日

【どうぶつの森】 見知らぬ猫と電車にて

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見知らぬ猫が、右の向かい側の座席から降りてやって来ました

「あの、ちょっと すいませーん!」

(ん、なんだろ)とダンシャクは顔を向けました

「今って、2012年の…」と現在の時刻を聞いきました

「違うよ」

「え、違うの?! ちょっと教えてくれる?」

彼は、七分遅れていることを伝えました

「ありがとう!時計合わせてくるの 忘れちゃってさー!

…前、失礼するよ!」




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そうして、目の前に椅子に座り話をし始めました

「ところで、キミ…おっと!先に 名前教えてもらっていい?」

ダンシャクは見知らぬ猫に名前を教えました

「 へぇー、いい名前だね!」

ダンシャクは、少し嬉しくなって、調子に乗って 「カッコイイだろ」と受け答えました

「 うんうん、男らしくて、キミにピッタリだと思うよ」

「ありがとう!」

見知らぬ猫は、初対面の人を喜ばすのがとても上手でした。

きっと、多くの人と出会ってきたんだと、ダンシャクは思いました




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「 それで キミはこれから どこへ行くの?」

ダンシャクは、村の名前を言いました

「フンベルト村に行くの?」

「 そうそう!」

「 ふ~ん、フンベルト村ねぇ…聞いた覚えがないかど、どこにあるんだろ…」

見知らぬ猫は少し悩み、ハッと閃めきました




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「あ、そうだ!地図、地図…この路線だと…おっ、もしかして ここかな?!」

と地図を広げて見せてくれました。

ですが、その地図と彼の行く村は違っていました。

「あれ? 違った?じゃあ…こっちかな?」

「ここです!」

「ふぅ、見つかって 良かった!ここフンベルト村だったんだね」

見知らぬ猫は、役目を果たしたかのように安心して喜びました

「それで、キミは そのフンベルト村には よく行くの?」

「覚えてないや」




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「えっ、そうなの?!」

見知らぬ猫は驚きました。

「じゃあ…今日は いったい 何しに 行くわけ?」

「お引越し」

「ヘェ〜…行ったことがあるか 覚えてもいない所へ お引越しするだなんて、 変わってるね。」

見知らぬ猫は、少し考えこんでしまいました。

「 なにか 不思議な力で 導かれたような 感じなのかな…?」と聞きました。

ですが、彼は 「そうでもない」 とあっさりこたえました




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「あはは!

それでも お引越しするだなんて、それこそ不思議なもんだね!」と見知らぬ猫は大笑いしました

「とにかく、村での 新しい生活が楽しいものになること願ってるよ!」

見知らぬ猫は、旅の中でのすれ違いをとても大切にしていました

アナウンス 「まもなくー、フンベルト村ー」




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「おっと!もう フンベルト村に 着くみたいだね おしゃべりに 付き合ってくれて ありがとう!

おかげで楽しかったよ!



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それじゃ、元気でね!バイバーイ!」

ダンシャクは、村に付くまでの、ほんの少しの時間を見知らぬ猫と電車で過ごせて嬉しそうでした。







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